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特長
種類名 BT水和剤7(フロアブル)
有効成分 バチリス・チューリンゲンシス菌の産生する結晶毒素・・・7.0%
性状 淡褐色水和性粘稠懸濁液体
毒性 普通物
安全性 製品安全データシートOATアグリオ(株)へのリンク)
有効年限 3年
包装 500mlx20本
作用機構分類 IRAC 11A[BT(死菌)]
  • トアローフロアブルCT トアロー水和剤CT
    BT菌の中でもコナガに対して殺虫活性の高いクルスターキ株を100%使用し、その結晶毒素を7%含有しているので、コナガに対して確実な効果が得られます。
  • 独自の製法により紫外線の影響を受けにくいので、安定した効果が得られます。
  • フロアブル化により希釈液の調製が容易になるとともに、希釈液中の結晶毒素の分散性が向上し、作物に均一に付着します。
  • 水産動植物、鳥類に対して毒性が低く、クモ、寄生蜂などの天敵にも影響を与えません。
  • JAS法に基づく有機農産物生産にも使用できます。

トアローフロアブルCTの製品ページへ
(販売元 OATアグリオ(株)へのリンク)

紫外線に対する安定性試験
独自開発の製法により製造されるトアローは安定性が高く、紫外線の影響を受けにくく、防除効果が持続します。
薬剤名称 LC50(ppm)(対コナガ) 残効率(%)
紫外線照射前 紫外線照射後
トアローフロアブルCT 5.0 18.5 27
市販比較製剤A 26.3 217.9 12
市販比較製剤B 14.6 96.4 15
市販比較製剤C 18.7 125.6 15
1994、1998年「社内試験」

試験方法
プレートに各薬剤を希釈した溶液をまき、乾燥後、ATTO社製の紫外線照射機(HP-6LM)下にプレートを24時間静置し、照射前と照射後の各サンプルのLC50を測定、その百分率を残効率とした。(照射強度は、312nmを中心とする紫外線照射機の波長域で、太陽のそれの2倍程度)
試験成績/コナガに対する防除効果(抜粋)
キャベツ
品種 金糸201号
散布月日 8月11日
散布量 150L/10a
(展着剤3300倍加用)
調査日 散布前,散布3,7,14日後
【社団法人 北海度植物防疫協会(1997年)】
はくさい
品種 優黄
散布月日 8月28日
散布量 120L/10a
(展着剤5000倍加用)
調査日 散布前,散布3,8日後
【社団法人 宮城県植物防疫協会(1997年)】
だいこん
品種 耐病総太り
散布月日 9月20日
散布量 120L/10a
(展着剤5000倍加用)
調査日 散布1日前,散布4,7,14日後
【社団法人 福島県植物防疫協会(1997年)】
だいこん
品種 耐病総太り
散布月日 7月5日
散布量 100L/10a
(展着剤加用)
調査日 散布前、散布3日・6日後
【北海道立 花・野菜技術センター(1997年)】
他農薬との混用性
トアローは強いアルカリ性の薬剤を除く幅広い農薬との混用が可能です。
殺菌剤 殺虫剤
カセット水和剤
ジマンダイセン水和剤
スターナ水和剤
ダコニール1000水和剤
トップジンM水和剤
ベフドー水和剤
ベンレート水和剤
Zボルドー水和剤
ストレプトマイシン剤
アグロスリン水和剤
アタブロン乳剤
アディオン乳剤
アドマイヤーフロアブル
エビセクト水和剤
エルサン・パプチオン乳剤
オルトラン水和剤
カスケード乳剤
コテツフロアブル
テルスター水和剤
トクチオン乳剤
トレボン乳剤
ノーモルト乳剤
ハクサップ水和剤
パダン水溶剤
マイトクリーンフロアブル
マブリック水和剤
ミクロデナポン水和剤
モスピラン水溶剤
ラービン水和剤
ランネート水和剤
DDVP乳剤
適用病害虫と使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期
野菜類 コナガ 1000〜2000倍 散布 発生初期(但し、収穫前日まで)
オオタバコガ 500〜1000倍 散布 発生初期(但し、収穫前日まで)
アオムシ 1000〜2000倍 散布 発生初期(但し、収穫前日まで)
のざわな ヨトウムシ 500倍 散布 発生初期(但し、収穫前日まで)
さくら アメリカシロヒトリ 1000倍 散布 発生初期
つばき類 チャドクガ 1000倍 散布 発生初期
シバツトガ 500〜1000倍 1m²あたり0.3L散布 発生初期
スジキリヨトウ 500〜1000倍 1m²あたり0.3L散布 発生初期
全ての適用作物について、「本剤の使用回数」および「BTを含む農薬の総使用回数」の制限が無くなりました。

トアローフロアブルCTの製品ちらし (OATアグリオ(株)へのリンク)
キャベツの病害虫防除
いちごの病害虫防除

使用上の注意
効果・薬害などの注意
  1. 散布液調製時には、使用直前に容器をよく振ってください。
  2. 使用に当たっては、展着剤を加用してください。
  3. 散布液調製後はそのまま放置せず、できるだけ速やかに散布してください。
  4. 石灰硫黄合剤、ボルドー液等アルカリ性の強い薬剤とは混用しないでください。
  5. 若齢幼虫に有効なので、若令幼虫期に時期を失せず散布してください。
  6. 蚕に対する毒性があるので、養蚕地帯及び養蚕農家、共同飼育場などの周辺では使用しないでください。また、これら以外の場所でも付近に桑園がある場合は飛散してかからないよう、風向きなどに十分注意して散布してください。なお本剤の使用に当たっては、散布地域の使用規制に従ってください。特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
  7. 適用作物群に属する作物又はその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
  8. 誤飲に注意してください。もし誤って飲み込んだ場合は吐き出した上、医師の診察を受けてください。
  9. 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
  10. 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  11. かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
  12. 街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
安全使用・保管上の注意
  • 密栓し、直射日光を避け、食品と区別して、なるべく低温で乾燥し子供の手の届かない場所に密封して保管してください。
製造: 東亜合成(株)
販売: OATアグリオ(株)