農薬情報>殺虫剤


特長
種類名 フロニカミド顆粒水和剤
有効成分 フロニカミド・・・10.0%
性状 淡褐色水和性細粒
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
有効年限 5年
包装 250gx20袋、500gx20袋
作用機構分類 IRAC 29[フロニカミド]
  • アブラムシ類に高い効果
    ウララDFはアブラムシ類、コナジラミ類などの半翅目害虫や、アザミウマ類に対して殺虫効果があります。特にアブラムシ類に対しては、種に関わらず高い効果を示し、作物によっては4000倍(25ppm)まで使用することができます。
  • 新しい系統の殺虫剤
    ウララDFは既存剤の何れとも異なる新規な作用性を持っています。このため、ローテーション防除に使用する殺虫剤として最適です。
  • ユニークな作用
    ウララDFは、アブラムシの吸汁を阻害して防除します。吸汁阻害は速効的でアブラムシは直ちに加害できなくなります。但し、アブラムシが衰弱して茎葉から脱落するまでに数日かかるため、見掛け上は遅効的です。
  • 高い浸透移行性
    ウララDFは、高い浸透移行性を持っています。このため、葉巻を作り、薬剤のかかり難いアブラムシの防除にも最適です。有効成分は新梢にも移行しますので、新梢の被害が問題となる果樹のアブラムシ防除にも適しています。
  • すぐれた残効性と耐雨性
    ウララDFは葉内で適度な安定性を持ち、概ね2〜3週間の残効性があります。また、耐雨性も良好ですが、有効成分が散布後葉内に取り込まれるため、降雨による流亡での効果低下をまねくことが少ないものと考えられます。
  • 天敵・有用生物に対する影響が少ない
    ウララDFは、カブリダニ類、寄生蜂などの天敵昆虫、訪花昆虫に悪影響は殆どありません。

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(製造・販売元 石原バイオサイエンス(株)へのリンク)

適用病害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 本剤の使用回数 散布液量 フロニカミドを含む農薬の総使用回数
小麦 アブラムシ類 4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 60〜150L/10a 2回以内
未成熟とうもろこし アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
こんにゃく アブラムシ類 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
さといも アブラムシ類 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ばれいしょ アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アブラムシ類 500倍 散布 【ブームスプレイヤー】 収穫7日前まで 2回以内 25L/10a 2回以内
アブラムシ類 1000倍 散布 【ブームスプレイヤー】 収穫7日前まで 2回以内 25L/10a 2回以内
やまのいも アブラムシ類 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ごぼう アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
だいこん アブラムシ類 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
てんさい アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
たまねぎ ネギアザミウマ 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ねぎ ネギアザミウマ 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
あずき アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
いんげんまめ アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
だいず アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
えだまめ アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
さやいんげん アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
さやえんどう アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
実えんどう アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
うり類(漬物用) アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
きゅうり アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
コナジラミ類 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ズッキーニ アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
にがうり アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
かぼちゃ アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
すいか アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
メロン アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナジラミ類 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
トマト アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
コナジラミ類 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ミカンキイロアザミウマ 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ミニトマト アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
コナジラミ類 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ミカンキイロアザミウマ 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
なす アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
コナジラミ類 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ミカンキイロアザミウマ 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ピーマン アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ししとう アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
カリフラワー アブラムシ類 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ブロッコリー アブラムシ類 2000〜3000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
非結球あぶらな科葉菜類 アブラムシ類 4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
なばな類 アブラムシ類 4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
キャベツ アブラムシ類 2000〜3000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
はくさい アブラムシ類 2000〜3000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
セルリー アブラムシ類 4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
パセリ アブラムシ類 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
みつば アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫3日前まで(但し、伏せ込み栽培は伏せ込み前まで) 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
エンダイブ アブラムシ類 4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
レタス アブラムシ類 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
非結球レタス アブラムシ類 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
きく(葉) アブラムシ類 4000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
しゅんぎく アブラムシ類 4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
すいぜんじな アブラムシ類 4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
しそ アブラムシ類 4000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
おかひじき アブラムシ類 4000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
ほうれんそう アブラムシ類 4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
アスパラカ゛ス アブラムシ類 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
ネギアザミウマ 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
食用ぎく アブラムシ類 4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
食用ミニバラ アブラムシ類 2000倍 散布 収穫3日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
いちご アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
コナジラミ類 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
オクラ アブラムシ類 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
フタテンミドリヒメヨコバイ 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
くわい アブラムシ類 2000倍 散布 収穫21日前まで 3回以内 100〜300L/10a 3回以内
やまのいも(むかご) アブラムシ類 2000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 100〜300L/10a 2回以内
なし アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
チャノキイロアザミウマ 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
りんご アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
リンゴワタムシ 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
おうとう チャノキイロアザミウマ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
コアオカスミカメ 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
もも アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
ネクタリン アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
小粒核果類 アブラムシ類 2000〜4000倍 散布 収穫7日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
ぶどう チャノキイロアザミウマ 1000倍 散布 開花前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
ツマグロアオカスミカメ 2000倍 散布 開花前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
かき チャノキイロアザミウマ 2000倍 散布 収穫14日前まで 2回以内 200〜700L/10a 2回以内
コミカンアブラムシ 2000倍 散布 摘採7日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
チャトゲコナジラミ 1000倍 散布 摘採7日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
チャノキイロアザミウマ 1000〜2000倍 散布 摘採7日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
チャノミドリヒメヨコバイ 1000〜2000倍 散布 摘採7日前まで 1回 200〜400L/10a 1回
ツマグロアオカスミカメ 1000〜2000倍 散布 摘採7日前まで 1回 200〜400L/10a 1回

ウララDFの製品ちらし (石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
ウララDFの茶版ちらし (石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
混用事例
試験成績

上手な使い方
  • 本剤は浸透移行性・侵達性に優れ上位展開葉にも効果を示しますが、散布は作物全体に十分にかかるよう丁寧に散布してください。
  • 散布濃度は本剤のアブラムシ類、オンシツコナジラミに対する長い残効性を生かすためには、2000倍でのご使用をお勧め致します。ただし、ばれいしょ、野菜類のアブラムシ類単独防除の場合、4000倍でも十分な効果があります。
  • 萌芽期〜生育期の使用で、高い茶芽被害防止効果があります。

    害虫の発生時期とウララの使用時期

  • 抵抗性の発達を防止するため、他剤とのローテーション防除を心掛けてください。
  • 希釈倍数、使用液量、使用時期、使用回数等使用基準を遵守してください。
  • 殺虫スペクトラムが狭いので、発生する害虫種に合わせて、効果のある薬剤と組合せてご使用ください。
りんご/アブラムシ類 きゅうり/アブラムシ類
なし/アブラムシ類 メロン/アブラムシ類
もも/アブラムシ類 なす/アブラムシ類
いちご/アブラムシ類 ばれいしょ/アブラムシ類
茶/アブラムシ類
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。散布器具、容器の洗浄水等は河川等に流さないでください。周囲に影響のない方法で処理を行い、空容器は環境に影響のないよう適切に処理してください。
  • 使用液量は対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法に合わせ調節してください。
  • きゅうりに使用する場合、徒長したものでは散布時展開葉の葉縁に薬害を生じることがありますが、その後の展開葉および生育には影響はありません。
  • 非結球あぶらな科葉菜類、なばな類に使用する場合、低温多湿等の薬液が乾燥しにくい条件下では薬害を生じるおそれがあるので注意してください。
  • すももでは品種により、葉に薬害が生じる場合があるので注意してください。
  • ばれいしょに対して少量散布で使用する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を使用してください。
  • つまみ菜、間引き菜には使用しないでください。
  • 適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用・保管上の注意
  • 眼に対して刺激性があるので、眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 密封し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼・乾燥した所に保管してください。
製造・販売: 石原バイオサイエンス(株)