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特長
種類名 プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル乳剤
有効成分 プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル・・・・70.0%
性状 無色透明可乳化油状液体
毒性 普通物
安全性 製品安全データシートOATアグリオ(株)へのリンク)
有効年限 5年
包装 500ml×20本
  • 人や環境にやさしい殺ダニ剤です。
    主成分であるプロピレングリコールモノ脂肪酸エステルは食品添加物であり、土壌中や生体内などの環境中では容易に炭酸ガスと水に分解されますので安心してご利用頂けます。
  • 新しいタイプの殺ダニ剤です。
    既存の薬剤で抵抗性のついたハダニ類にも効果を発揮します。物理的に作用する剤のため抵抗性のつく恐れはほとんどないと考えられ、連続散布が可能です。
  • 各種ハダニに優れた効果。
    ミカンハダニ、ナミハダニ、カンザワハダニ等各種ハダニ類の成虫等に優れた効果があります。(殺卵効果はありません)
  • 天敵・訪花性昆虫に対する影響が少ない。
    チリカブリダニ、ミツバチ、マルハナバチに対する影響はありません。天敵農薬との体系防除ができます。
  • 収穫前日まで散布できます。
    食品添加物ですので農薬残留の問題はありません。

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(製造・販売元 OATアグリオ(株)へのリンク)

適用害虫及び使用方法
作物名 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 散布液量
野菜類 うどんこ病 2000倍 散布 収穫前日まで 100〜400L/10a
ハダニ類 1000〜3000倍 散布 収穫前日まで 100〜400L/10a
いも類 うどんこ病 2000倍 散布 収穫前日まで 100〜400L/10a
ハダニ類 2000〜3000倍 散布 収穫前日まで 100〜400L/10a
果樹類(りんご、おうとうを除く) ハダニ類 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 200〜700L/10a
りんご うどんこ病 1000〜2000倍 散布 収穫前日まで 200〜700L/10a
ハダニ類 1000〜3000倍 散布 収穫前日まで 200〜700L/10a
おうとう ハダニ類 1000〜3000倍 散布 収穫前日まで 200〜700L/10a
ホップ うどんこ病 2000倍 散布 収穫前日まで 200〜700L/10a
ハダニ類 2000倍 散布 収穫前日まで 200〜700L/10a

アカリタッチ乳剤の製品ちらし (OATアグリオ(株)へのリンク)
かんきつ類の委託試験成績(ミカンハダニ)
なすの委託試験成績(カンザワハダニ・ナミハダニ・ニセナミハダニ)
日植防委託試験成績一覧
きゅうりの病害虫防除
いちごの病害虫防除

ミカンハダニ
ナミハダニ
カンザワハダニ
上手な使い方
  • 野菜類のハダニ類を対象とする場合は、2000〜3000倍希釈で、その他の場合は2000倍希釈で葉裏までていねいに散布してください(効果・薬害)。
  • 展着剤は、加用しないでください(効果・薬害)。
  • 薬液の調製にあたっては十分撹拌し、薬液調製後直ちに散布し、使い切ってください(効果・薬害)。
  • 散布液が溜まるような状態では、油浸状・茶褐色の薬害(イチゴの果実等)が発生することがありますので、薬液の乾きやすい時に登録範囲内の少ない使用液量で散布してください(薬害)。
  • 高温時や日射の強い時間帯または寒暖の差が激しい時期の散布は避けてください(薬害)。
  • 本剤はハダニの卵には効果がなく、また残効性が期待できないので、5〜7日間隔での連続2回散布や、他剤とのローテーション散布をしてください(効果)。
  • 初めて使用する場合は、薬害の有無を十分確認してから使用してください。
  • 保管時に凝固した場合
    極端な低温(5℃程度以下)で凝固する場合がありますので、極端な低温での保管は避けるようにしてください。
    なお、凝固しても融解すれば、成分に影響はありません。凝固した場合は室温等で溶かした後、使用前にはよく振ってから使用してください。
作用特性
本剤の作用は、薬液が虫体を被覆することによる気門封鎖と考えられます。そのため、本剤の効果は成虫等にはきわめて即効的ですが、殺卵効果、残効性はありません。
しかし、従来の気門封鎖型薬剤は100倍希釈濃度であるのに比べて本剤は1000倍希釈濃度でも高い効果を有します。
本剤の有効成分であるプロピレングリコールモノ脂肪酸エステルは水不溶性ですが、散布液中では助剤である補助成分がプロピレングリコール脂肪酸エステルを包み込むようにして微小液滴が形成され、水中に均一に分散して乳化液となります。この乳化液を散布するとハダニの体に微小液滴中の高濃度のプロピレングリコールモノ脂肪酸エステルが付着するため、比較的低濃度でも高い防除効果を有するものと推察されます。
注意事項
使用上の注意
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
  • 散布液の調製に際してはよくかき混ぜ、調整後はなるべく早く使用してください。
  • 散布液が直接害虫にかからないと効果がないため、害虫にムラなくかかるよう、葉の表裏へていねいに十分散布してください。
  • 害虫の卵には効果がなく、また残効性が期待できないので、害虫の増殖や圃場からの飛び込みが活発な時には、5〜10日の間隔で連続2回散布や、他剤とのローテーション散布をしてください。
  • かんきつに使用する場合、濃度が濃くなった場合や高温時期に、果実に薬害を生じるおそれがあるので、使用濃度を厳守し、高温時の散布はさけてください。なお、普通温州以外では幼果期及び果実肥大期の散布はできるかぎりさけ、特に所定の高濃度での散布はさけてください。
  • 日本なしに使用する場合、果実に薬害を生じるおそれがあるので使用濃度を厳守し、特に幼果期における散布はさけてください。
  • ホップに使用する場合、毬果に薬害を生じるおそれがあるので、使用濃度を厳守してください。
  • おうとうに使用する場合、果実に薬害を生じるおそれがあるので、果実に散布する場合は所定範囲内の低濃度で使用し、特に果実黄化期における散布はさけてください。
  • 容器等は圃場などに放置せず、環境に影響のないよう適切に処理してください。
  • うどんこ病に使用する場合、発病初期に散布してください。発病後ならびに急速な病勢の進展時は5〜7日程度の間隔で連続2回散布や他剤とのローテーション散布をしてください。
  • 果菜類で使用する場合、散布液が溜まるような状態では、薬害が発生することがあるので、薬液の乾きやすい時に、所定の範囲内の低濃度で使用してください。
  • 使用に当たっては使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分に確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
安全使用・保管上の注意
  • 火気をさけ、食品と区別して、直射日光が当たらない低温で子供の手の届かない場所に密栓して保管してください。
  • 低温期には凝固することがありますが、融解後の成分に影響はありません。
製造: 東亜合成(株)
販売: OATアグリオ(株)