- 本剤はマツノマダラカミキリ成虫によって伝播されるマツノザイセンチュウの侵入増殖防止を目的とするもので、マツノマダラカミキリ成虫には効果がありません。
- 薬液が樹全体に移行するのに、若木や樹勢の旺盛な木では1ヶ月、大木や樹勢の弱い木などでは2〜3ヶ月、胸高直径50cm以上の巨大な松では6ヶ月位を要します。(残効期間は3年位)
- 本剤注入後のマツノザイセンチュウに対する効果の持続期間は通常3年ですが、樹種、樹齢、樹勢、生育場所、気象などの各種条件によって変動するので、再注入時期については林業関係機関、林業技術者などの指導を受けられることをお勧めします。
- 樹脂流出に異常のある松や、葉が変色した松には使用しないで下さい。
- 注入作業は晴天日に、寒冷地ではできるだけ暖かい日に行って下さい。
- 注入後の容器は速やかに回収し、環境に影響のないよう適切に処理して下さい。
- 注入終了までの時間は、普通3〜6時間程度です(早い場合1時間、遅い場合48時間)。
- 注入中は縄囲いなどで作業員以外の者がふれないように注意します。
- 注入量は樹幹の胸高直径んお大きさによって増減します。
- 庭園松などは見かけ上、胸高直径に比べ材積量が少ないことから、樹体内の薬剤濃度が高くなり、一部の針葉の黄化を招くおそれがあるので、通常の薬量の半量を目安に注入します。また、樹勢の衰えている松や矯正された松などは、樹の材積量を勘案して使用します。
- 本剤の使用に当っては使用量、使用時期、使用方法などを誤らないよう注意し、林業技術者の指導を受けてください。
- 一般の庭園松などの造形木は樹勢が衰えていることが多いため施工はお勧めできません。しかし、施工可能と判断されるものについては、施主や所有者の同意に基づき諸注意事項を守り、慎重に対処して下さい。
- 作業中容器の破損を防ぐため取扱いは特に慎重に行って下さい。作業中は手袋などをつけて注入液が体に付かぬよう注意し、作業後は、顔・手足など石けんで洗ってください。使用中身体に異常を感じた場合には安静にして直ちに医師の手当てを受けてください。
- 目に対して刺激性がありますので、目に入った時は直ちに洗眼し医師の手当てを受けてください。
- 万一誤飲の際は、多量の水を飲ませるなどして胃の中のものを吐き出させ、安静にして直ちに医師の手当を受けてください。
- 子供等が作業現場に近づかないように配慮し危険防止のための措置を講じてください。
- 直射日光を避け、食品と区別し、なるべく低温の場所に密栓して保管してください。
- 本剤の使用に当たっては、必ずラベルをよくお読みください。また使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けていただくよう、お願い申し上げます。
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