農薬情報>展着剤


特長
種類名 展着剤
有効成分 ポリオキシエチレンメチルポリシロキサン・・・93.0%
性状 無色澄明粘稠液体
毒性 普通物
安全性 製品安全データシート石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
有効年限 3年
包装 (100ml×10本)×2函、500mL×20本
  1. 日本初のシリコーン系展着剤
    • 「シリコーン」は、ケイ素と酸素が交互につながったシロキサン結合のSi上に様々な有機基が結合した物質の総称です。
    • 「シリコーン」は、構造の違いにより色々な特殊機能を持っており、安全性も高いことから各種分野で実用化されていますが、農業分野では、欧米において「シリコーン系展着剤」として広く使用されています。
  2. 散布液の「濡れ性(湿展性)」を大幅に改善し、農薬の防除効果を積極的に引き出します
    • 作物の種類によって葉面の濡れやすさは異なりますが、濡れにくい作物では展着剤を加用して散布液の濡れ性を改善する必要があります。展着剤は、水に馴染みやすい部分(親水基)と、馴染まない部分(疎水基)を一つの分子中に併せ持つ特殊な構造をしています。展着剤の分子は、水滴中で疎水基を外側に向けて配列して表面張力を下げ、良く濡れるように物性を変化させます。
    • 「まくぴか」は、疎水基が「シリコーンオイル」である点が大きな特長です。
      「シリコーン系展着剤」である「まくぴか」は表面張力を下げる働きが強く「濡れ性(湿展性)」を大幅に改善します。

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(製造・販売元 石原バイオサイエンス(株)へのリンク)

適用作物名と使用方法
作物名 適用病害虫/雑草 希釈倍数・使用量 使用方法 適用農薬名
麦類 設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 殺菌剤、殺虫剤
小麦 設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 エテホン液剤
野菜類 設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 殺菌剤、殺虫剤
果樹類 設定なし 1〜2ml/散布液10L(10000〜5000倍) 添加 殺菌剤、殺虫剤
設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 殺菌剤、殺虫剤
設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 MCPP液剤、アシュラム液剤、トリクロピル液剤、フラザスルフロン水和剤、ペンディメタリン水和剤等の除草剤
豆類(種実) 設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 殺菌剤、殺虫剤
いも類 設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 殺菌剤、殺虫剤
設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 殺菌剤、殺虫剤
てんさい 設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 フルアジホップP乳剤、フェンメディファム乳剤、メタミトロン水和剤、レナシル・PAC水和剤
設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 殺菌剤、殺虫剤
適用農薬の登録内容の作物 設定なし 1〜3.3ml/散布液10L(10000〜3000倍) 添加 非選択性茎葉処理型除草剤
適用農薬名「カルフェントラゾンエチル乳剤(ばれいしょ)」を削除

まくぴかの製品ちらし (石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
まくぴかの芝用製品ちらし (石原バイオサイエンス(株)へのリンク)
まくぴかの芝用リーフレット (石原バイオサイエンス(株)へのリンク)

「まくぴか」による濡れ性改善のメリット
  1. 農薬を均一に付着
    散布薬液が濡れやすくなり均一処理ができるため、安定した効果が得られます。
    特に、濡れにくい作物に適した展着剤です。
  2. 農薬による汚れを軽減
    薬液が均一に付着するので、水和剤や高濃度で散布するフロアブル剤などを使った場合に目立つ「汚れ」が軽減されます。
  3. 散布後の乾きを早める
    薬剤を速やかに拡げるため、乾きが早まります。
    余分な水滴や液だまりが減少します。
  4. 散布水量の節約
    薬剤を拡げる力にすぐれており、少量散布でも農薬本来の力を最大限に引き出します。
きゅうりの病害虫防除
キャベツの病害虫防除
いちごの病害虫防除
展着剤の働き
作物の違いによる濡れ性の違い
作物の種類によって葉面の濡れやすさは異なり、濡れにくい作物では展着剤を加用して散布液の濡れ性を改善する必要があります。
まくぴかの成分と水滴中での配置(模式図)
展着剤は、水になじみやすい部分(親水基)となじまない部分(疎水基)を一つの分子中に併せ持つ特殊な構造をしています。展着剤の分子は、水滴中で疎水基を外側に向けて配列して表面張力を下げ、よく濡れるように物性を変化させます。
まくぴかは、疎水基が「シリコーンオイル」である点が特徴です。シリコーン系展着剤は、表面張力を下げる働きが強く、濡れ性(散布液の湿展性)を改善します。
試験成績
濡れが速い!

作物の葉上での濡れの早さを評価するモデルとして、水を弾く性質を持つプラスチックシートを用い、各液滴10µlをシートに滴下、30秒後に薬液の直径を測定した。
プラスチックシート上における各薬液の滴下30秒後の広がり(直径mm)
石原産業中央研究所
まくぴかの添加により、薬液は、対照剤と比較し、速やかに拡展した。


濡れ性改善のメリット

  1. 農薬を均一に付着させる。
    散布液が濡れやすくなり、均一な処理が簡単にできるようになります。薬剤の散布ムラは、効果低下の原因になりやすいため、作物により展着剤の加用が有効です。


  2. 散布水量を減らす。
    まくぴかの添加によって、植物体を早く確実に濡らすことができますので、散布水量の節約が期待できます。
  3. 農薬による汚れを軽減。
    薬液が均一に付着するので、水和剤や高濃度で散布するフロアブル剤などを使用しても、農薬による汚れが目立たなくなります。
    まくぴか3000倍加用 非加用(殺菌剤のみ)


濡れが広がる。

方眼紙(1mm枡)の上にプラスチックシートを重ね、撮影のため赤色102号で着色した水道水を10µl滴下した。各30分後bの薬液の広がり具合を写真撮影し、桝目から面積を読み取った。
使用上の注意事項
効果・薬害などの注意
  1. 本剤を直接散布液に加え、十分かき混ぜてから散布してください。
  2. 泡立ちをさけるため、散布タンクに水を満たした後に、本剤を添加してください。
  3. 極端な酸性、アルカリ性の散布液では使用しないでください。
  4. 使用に当っては、使用農薬の使用条件や使用上の注意事項を厳守してください。
安全使用・保管上の注意
  1. 原液は眼に対して刺激性があるので、散布液調製時には保護メガネを着用して薬剤が眼に入らないように注意してください。眼に入った場合は、直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  2. 公園等で使用する場合は、使用中および使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
  3. 魚毒性等
    水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しないでください。
  4. 保管
    密栓し、火気や直射日光をさけ、食品と区別して冷涼な場所に保管してください。
製造: 石原バイオサイエンス(株)
石原テレホン相談室・・・0120-1480-57