ワンサイドP乳剤は、石原産業（株）が独自に開発した新規イネ科雑草専用除草剤です。本剤の有効成分はフルアジホップPですが、元来フルアジホップは、光学異性体を含むラセミ体（R体とS体の混合物）を形成しています。この光学異性体のうち、除草活性を示すのはR体であり、S体には除草活性がないことが解かっていました。通常、光学異性体を分割することは非常に高度な技術を要しますが、弊社では、極力地球環境への負荷を抑えるため投下薬量の低減、更には経済性を改善することに着目し、最新の技術を駆使して鋭意研究を進めた結果、光学異性体を製造する独自の方法を完成し、フルアジホップP（フルアジホップのR体）を有効成分とするワンサイドP乳剤の開発・商業化に成功しました。 本剤は、メヒシバ、ノビエ、エノコログサなどの一年生イネ科雑草は勿論のこと、チガヤ、ススキ、ヨシなど多年生イネ科雑草を茎葉処理により防除することができます。また、豆類、いも類、野菜など広葉作物に対しては、ほとんど影響を与えることがないので、安心して全面茎葉処理のできる除草剤です。更に、これまでのワンサイド乳剤に比べ有効成分の投下薬量が半分であり、環境に対する負荷が少なく、よりやさしい除草剤です。したがって、ワンサイドP乳剤は、広葉作物畑、水田畦畔、非農耕地などにおけるイネ科雑草防除の特効薬として、大変効果的に且つ安全に使用して頂くことができます。